A Taste of Wharton MBA - ウォートン留学記

~商社、NPOからMBAへ。アラサー女子のウォートン留学生活ブログ~

ウォートンでの学び:日本を外から見る

ウォートンはクラス/キャンパス外でもいろいろな学習の機会を提供してくれる。

特にinternationalなプログラムとして単位も取得できるものとして、Global Immersion Program (GIP)とGlobal Modular Courses (GMC) がある。どちらのプログラムも国もしくは地域(South East Asia など)ごとにプログラムが分かれており、GIPは特にその国の経済的、文化的、政治的なビジネスドライバーを、事前のレクチャー及びその地域を訪問してビジネスリーダーやアラムナイに会うことで学ぶというもの。GMCはGIPよりも短く3-4日間その国を訪れ、特定のテーマ(例えばドイツ企業のオペレーション、イスラエル企業のイノベーション、中東と北アフリカの金融など)にフォーカスして、現地の企業を訪問して学ぶ、というものである。

 

実は、日本に対してもJapan GMCというプログラムが春休みの期間を利用して設定されている。

このプログラムのTeaching Assistant (TA)のリクルーティングに日本人学生に声がかかるのだが、せっかくの機会なので2年生の春休みを利用してTAをやってみることにした。

このプログラムはもともと日本企業(特に自動車産業)のサプライチェーンにフォーカスしたものだったが、数年前から”日本の競争力:日本のプロ―チ、進歩、今後のチャレンジ”と題した、よりBroadなトピックのプログラムだった。

具体的には、4日間東京で7-8社の企業訪問に加え、政府関係者や教授、起業家などの有識者の話から日本企業を取り巻くマクロ経済の状況やそれぞれの企業の事業から日本企業の競争力と直面するチャレンジについて学ぶ、というもの。

そもそも定員に対して2倍強の応募があったクラスでもあり、個人的には旅行等で忙しい春休みにそこまで日本に関心のある人がいることもやや驚きだった(アジアと言えば、やはり中国のほうが最近は話題に上がることが多い)。

このクラスは、MBA生だけでなく、Exective MBAの学生にも提供されているものであり、実際7割程度はEMBAの学生。日本が初めてという人もいるが、皆何かしら日本に関心のある人がほとんどだった。それは、個人的な関心(漫画やゲーム)でもありまたビジネス上のつながりであった。

 

TAをしての一番の学びは、アメリカのビジネスパーソンの目に日本という国、日本企業がどう映るのかを学ぶことができたことだろう。

プログラムのコーディネートは難しい部分もあるが、そのやり方についてサポートという形で関わることができたのもよい経験だった。日本企業のスピーカーとのアレンジは大変な作業で、TAとして関われたのはほんのサポート程度だったが、やはり綿密なPlanningが差を生むと思った。

それはさておいて、最も学びになった、アメリカのビジネスパーソンの目に日本がどう映るのかというところについては、一緒に同行しての彼ら/彼女らの反応を見ることや、レポートを読むことで知ることができた。

 

自分自身、アメリカに留学して、自分で見えていなかった、個人としての特性を意識することも多かったが、今回のGMCでそれは一人の日本人としての特性でもあるということを知った。

 

多くの学生があげていた日本(企業)特有の特長として

1.会社が自社の利益を超えた、社会の利益のために存在し事業をしている。例えば利益があがらなくても、その事業が顧客に求められているのであれば続ける。従業員の首は基本切らない、といったことはアメリカのビジネスパーソンからすると信じがたいことである。お金を超えたところに事業の原点があるというのは、日本人が信頼関係やそれに基づく忠誠を重んじるからだろう、というところを指摘する人が多かった。

持ちつ持たれつの関係を当たり前のように思っていたところもあったが、それは日本特有の価値観である。それは、ムラ社会ではないが、「社会」が個人に大きな影響を及ぼす日本文化があっての考え方のような気もする。

 

2.日本の課題として、高齢化に伴う労働力減少もあるが、最も大きな課題はイノベーションの欠如であり、日本のスタートアップカルチャーはまだまだ弱い。

大学を出て大企業で働くことが最もよい選択肢でスタートアップで働くというと周りに心配される、という話に衝撃を受けている人は多かった。現状維持を良しとするカルチャー、リスク回避的な日本人の気質が根底にある、というのは多くの学生が指摘するところだった。これは、まさに日本でも課題として取り組まれてきたところではある。一方で、価値観の部分はそこまで変わっていない気もする。私がアメリカに来て最も感じるのも、リスクテイクに関する考え方の違いだ。リスクを取らない限りリターンはない。リスクを回避するのではなくマネージする、という考え方はここに来るまで意識したことはなかった。

 

 

これらの特徴は、どういう会社に訪問して、どういうトピックについて紹介するか、また学生個人の関心に左右されるところも大いにあるので、一般化はできないものの、多くの学生がレポート上で同じトピックに触れていたのは驚きだった。

 

また、複数のコメントとして、日本は矛盾を内包する社会と言っていたのも興味深かった。つまり、100年続く会社、一途に伝統を守る会社がある一方で、ロボットといった先端技術を取り入れる、新しいものに興味を示す部分もある、というのだ。こういった見方は目新しいものではない気もするが、4日間日本を訪問しただけでこういったコメントが出てくるのも驚きだった(事前のリサーチもあったかもしれないが)。

 

このGMCを通じて日本を理解する人が少しでも増えてくれたらとの期待を込めて関わったが、私自身、企業を訪問する中で見るちょっとしたコミュニケーション(お互いが期待するもの)の食い違いを感じることも多かった。言葉にできない部分を察することができるのは、おそらく私が日本人であり、日本企業で働いた経験があるからだろう。一方で、それを伝えられなければ、そういう経験・バックグラウンドを持つ人には伝えきれない。

日本人として生きてきて、知らないところで自分の考え方に大きな影響を受けながらも、時々日本社会や企業での息苦しさみたいなものを感じ、アメリカでの生活に心地よさを感じる一個人として、私は今後どういう生き方がしたいのか、立ち止まって考えるよい機会になった。

 

 

留学資金の調達方法

特に私費留学をお考えの皆様向けの投稿になります。

 

まず、始めに。MBA留学は決して安くありません。というかすごーく高額の投資です(少なくとも私の水準からすると)。

アメリカの2年生の私立大学だと学費だけでも約1,600万、生活費も含めると2,500万近くの出費になります。もちろん、2年間の間に稼げた年収といった機会費用も含めるともっと高いですね。

 

したがって、本当にこれだけの価値があるか、というとこからスタートするのが適切な気がします。単純に留学前後の年収の差で考えても取り戻すには数年はかかります。MBAに行かないと実現できない年収アップかといわれるとそうでもない気もします。

 

ちなみに、私は年収アップというよりは経験とか視野を広げること自体が自分の幸せにつながると思ったため、どちらにせよ留学はしてよかったと思ってます。ただ、何を大事と考えるかは人それぞれなのと、資金調達は現実的に苦労する問題なので、出願前に考えておくのが望ましいと思います。私は資金調達についてザックリとしか考えておらず、奨学金の検討が出願後になってしまい手遅れになったため、その反省も含めてお伝えしたいと思います。

 

資金調達の具体的な方法ですが、だいたい以下のいずれかになると思われます。

1.自己資金(貯金等)

2.家族や親族からの借金

3.奨学金

4.ローンによる借入

 

私の場合は1~4すべて使いました。この年で親から借りるのもかなり恐れ入りましたが、背に腹は変えられません。本当に周りの協力なしに生きていないなと思います。

ここでは特に、3.奨学金と4.ローンについてもう少し書きます。

 

3.奨学金

どのような奨学金が存在しているかは、ネット検索、MBA留学生のブログをチェック、MBAカウンセラーからの情報収集などで調べました。以下、すべては網羅できてないかもしれませんが、

・フルブライト奨学金

・伊藤国際教育交流財団

・神山財団

・中島記念国際交流財団

・平和中島財団

・本庄国際奨学財団

・日本財団

・村田海外留学奨学会

 

といったところがMBA生も対象にしています。いくつかの財団を除いて出願がMBAの1st roundよりも早いので注意が必要です。また併願可否や卒業後の進路に制限もあったりするのでそこも要確認。

また、学校が奨学金をつけてくれたり、大手コンサルティングファームが奨学金プログラムをオファーしていたりしますが、合格後にしかわからないことと、なかなかの狭き門なので日本で奨学金のアプライをしておくことが望ましいと思われます。

私は2nd round後の準備になってしまったため、応募したのは神山財団だけでしたが、幸運なことに奨学金をいただくことができ大変助かりました。

 

 

4.ローンによる借入

ローンは、日本で調達していく場合と、留学先で調達する場合2つあります。が、日本で調達するのは、仕事を辞めていく私費の場合ほぼ不可能なことが多いです。私も政府系の公庫や都市銀行、地銀の教育ローンをあたりましたが、海外の学校に行く場合はほぼ対象外となりました。その他の多目的ローンなどは金利が高いためあまり検討しませんでした。

そうなると、留学先で調達するしかないのですが、ここでもinternational生は苦労します。アメリカの場合、アメリカ人が使えるローンは適用外のため、民間の機関がMBA生向けに提供しているローンを使うことになります。ただ、これらは金利が高く(7-8%+Origination fee)、かなり不利です。

私はこのローンは最終手段として、できる限りほかの手を探しました。

最近、日本学生支援機構が海外留学生向けの低金利融資のプログラム(第二種奨学金)を提供しており、私は留学開始後に申し込みをしました。必要書類や手続きが煩雑かつ借入上限が低めなのがつらいですが、2-3%で借りれる有効な資金調達方法かと思います。興味を持たれた方はウェブページから確認してみてください。

 

 

 

資金調達は侮れない問題です。

やはり借金を抱えると、卒業後の進路も慎重になりますし、在学中も資金調達に時間とエネルギーを使うことになります。

日本を出てみると、周りの学生で借金をしている人は多く、特に新興国出身で借金のある学生は必死で給料の良いアメリカに残ろうとします。まだアメリカと同レベルの給与の仕事がある日本はいいほうだなと思いつつも、MBA生活を不安なしに満喫するためにも、留学をご検討の皆様、ご利用、その手前のご調達は計画的に!

 

 

 

 

 

専攻②:Business Analytics

Business Analytics (BA) はおそらく最も新しい専攻科目(確か2-3年前に創設された)である一方で、International生に一番人気の専攻になっている。

その主な理由は、BAはSTEM(Science, Technology, Engineering, and Mathmatics)分野に分類され、この分野の専攻をとることで、卒業後就労ビザなしで働ける期間が通常の1年から3年に延長できる、というものだ。

現在アメリカでの就労ビザ(基本はH1-B)は年に1度の抽選制になっており、抽選に通る確率を上げるためにも、2年延長ができるのはとても大きい。

詳しくは調べていないが、他のMBAだとこのSTEMにカウントされないことも多く、ウォートンにきてよかった実用的な理由の一つとなった。

 

ビザの延長ができる、というのは私がBAを専攻した一つの理由ではあるものの、もともとはデータ分析やDegitalizationは今後避けて通れないトピックであり、その背景にある考え方についてもう少し知っておきたい、というのがモチベーションだった。

前々職で、Forecastingといったデータ分析が面白く、今後もかかわってみたいと思ったこと、ビッグデータやIoTといった増え続けるデータをどう価値のあるものにしていくか、といったことはどの業界にいても話題に上がることに思われたし、Machine learning やArtificial Intelligenceがビジネス界にもたらすインパクトを考えると、その仕組みを少しでも理解してビジネス上の課題とつなげられる人材になれることが今後求められると考えた。

私がBAの専攻を決めたのは、2年生の春学期(最終セメスター)と遅かったのだが、それまでにとっていたファイナンスの授業でも統計の考え方が出てくることがあり、もっと知っておきたいと思ったのも一つの要因だった。

 

一学期で必要な単位を詰め込んだため、必ずしも希望通りのクラスばかりではないが、私がとった授業は:

Business Analytics 

Data and Analytics for Marketing Decisions

Analytics for Services 

Forecasting Methods for Management

Predictive Analytics for Business

Mathmatical Modeling and its Applications in Finance

 

統計の理論を基本として、それをマーケティングの分野で応用したり、サービス業(ヘルスケア、飲食等)のリソース管理に応用したり、ファイナンスのオプションの価値評価に使ったり。Predictive Analytics for Businessでは、Logistics regressionといった、マーケティングリサーチの結果分析等でも多用されるモデルについて学んだ。また、Machine Learning のアルゴリズムの背景にある、Random Forest やNeural networksについても触れ、深くは立ち入らないものの、最新の知見に触れられる興味深い授業だった。

これらの授業は基本レクチャー形式だが、グループ課題が多く、4-5人のチームで実際のデータをもとにモデルを作って分析するという実践的なものである。グループワークが故に、時間を費やして自分の手を動かしてモデルを作ることもできるし、忙しいときはほかのメンバーの力に頼るということもできる。どの科目にも共通のことかもしれないが、自分で手を動かしてみないと学びが得られない、というのも分かった。

 

授業外でも、Wharton Customer Analytics InitiativeやWharton People Analyticsといったプロジェクトがあり、Expedia やHertz Rent-a-carから提供された実際のデータを分析できたり、コンペがあったりとリソースは豊富である。これもウォートンがデータに強いと言われている理由だろう。

 

MBAの中のStatistics, Analyticsなので、この後Data Scientistになれるかというとそうではないが、例えばTech系の会社でそういったエンジニアとも会話ができるくらいにはなるのではないかと思う。

 

2014年に出版された「統計学が最強の学問である」という本は異例のベストセラーになったが、アメリカでも統計への注目度は依然として高い。

 

 

 

 

専攻①:Finance

ウォートンではMBAには珍しく(?)専攻を決め、卒業に必要な単位をとることが求められている。

 

といってもそこまでがちがちに専攻に縛られることはないのだが、卒業に必要な19単位のうちだいたい4-5単位(専攻による)を専攻に充てる必要がある。

 

私のWhy MBAは、マネジメントに必要な知識を一通り学ぶ、というざっくりしたものであり、どちらかというとManagementの専攻が近かったのだが、最終的にFinanceとBusiness Analyticsを専攻することにした。

 

理由としては、より実用的な知識/スキルをつけることを重視したこと、今まで踏み込んだことのなかったFinanceとBusiness Analytics(主に統計を中心とした定量的な分析に関する科目)が単純に面白かったこと、が主なものである。

 

1年目に必修科目として、マクロ経済、ミクロ経済、ファイナンス、統計、マーケティング、マネジメント、オペレーションと一通り学ぶ中で、これまで漠然と考えていた経営(マネジメント)がどういう構成要素から成るか、ということがこれまでよりは見えるようになった。経営者にとって必要な意思決定能力やコミュニケーション能力、リーダーシップ能力(ビジョンを描く能力)などは座学で学べる範囲が狭いと思われるし、実践が最も力をつけてくれるものである一方、MBAではその意思決定の背景、プロセスで必要な、分析を通じて何が最適な選択なのかを理解するスキルを授けてくれるという理解をした。

現在ビジネスに必要なリソースは、人、モノ、金、情報といったところだろうか。その中でも金、情報/モノの最適なリソース配分を考えるバックボーンにあるのが、それぞれファイナンス、統計(Business Analytics)ではないかというのが私が得た仮説だった。

Financeでは主に、会社やプロジェクトの価値を評価する。それはどれくらいの初期投資に対してどれくらいの期間にどれだけのリターンが見込めるのか。また、その投資に関するコストをどう見積もるのか。コストも、株式を発行するのと借り入れを行うので違ってくるので、どうそこも計算に入れていくのか、といったことを考えるのが基本になる。

私は以下のFinanceの授業をとった。

Corporate Finance (必修科目)

Advanced Corporate Finance

Corporate Valuation

Finance of Buyouts and Acquisitions

Venture Capital and Finance Innovation

 

ウォートンはファイナンススクールと言われていた(いる?)だけあって、ファイナンスの教授陣の質は高いと思う。

また、授業も実践的でAdvanced Corporate FinanceやBuyoutの授業はほとんどケースをもとに、実際のプロジェクトのバリュエーションを行うスタイルだった。また、BuyoutではDeal Proposalといって実際の会社を選び、買収提案書を書くというとても実践的なプロジェクトも含まれていた(私たちのグループはNikeによるLululemonの買収を提案した)。

教授陣は実経験も豊富で、私のAdvanced Corporate Financeの教授はトルコ国有企業の私有化を政府にアドバイスした人であり、彼が授業の合間に話す例は興味深かった。

自分でエクエルをたたいて数値を出すことを求められる授業であり、一通り授業をとれば、Discounted Cash FlowやCompを用いたValuation、LBOモデルを作ることはできるようになる。ファイナンス業界への就職を考える人には就活にも役立つ内容である。

また、教授がウォートン生に求めるレベルも高い。ウォートン生なんだからここまでは妥協せずに知っておく必要がある、という言葉を授業でも何度か聞いたことがある。ウォートンで教育を受けたからには、Most skilled among other peersでないといけない、という。

 

ファイナンスの知識ゼロの私には時間と労力のかかるプロセスだったが、今後実社会で使うか否かに関わらず、考え方を学べたという点では、こういった教授の下でファイナンスを学べたのは幸運だったと思う。

 

教授が最後の授業で生徒に送ったメッセージは、「光陰矢の如し。日々を大事に過ごすこと。時間だけが唯一、一定の方向にしか過ぎていかないもの。」というもの。

時間を金銭価値に変えて考えるファイナンスの教授らしいなと思いつつ、身が引き締まる思いがした。

 

 

 

 

 

ウォートン生活の終わり

ウォートンの2年目を一つ屋根の下で過ごしたルームメイトが今日の朝、韓国に戻っていった。

 

隣を見ると空っぽになった彼女の部屋。

ウォートン生活が終わることを告げている。

 

数日前の卒業式をクライマックスに、最後の2-3週間は怒涛のように過ぎていった。

最終試験、友人とのキャッチアップのためのソーシャルイベント、ビーチウィークという、卒業を祝って4日間ひたすらマイアミのビーチやプール、クラブでパーティをするイベント、そして卒業式。

卒業式の数日後には皆一斉にフィラデルフィアを後にする。

旅行に出る人、INSEADに交換留学に行く人、帰省する人、次の職場の近くに引っ越す人。。。

 

ウォートンでの2年目は1年目以上に、自分のおもいおもいに時間を過ごしていた。

私は前半は就職活動(コンサルティングファーム)、友人との旅行、後半は統計の授業に苦しめられ、再びアメリカでの就活、というスケジュールだった。

どちらかというとやらなければいけないことに追われた2年目だったが、そんな中友人と旅行に出たり、ホームパーティを開いたりとしたのも、ルームメイトと一緒だったということが大きいように感じる。

彼女の友達が私の友達になり、私の友達が彼女の友達になった。

 

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起きてから寝るまで英語でコミュニケーションをとらないといけないという状況は私にとって初めての状況だったが、私の英語力をアップさせてくれる環境にもなった(ルームメイトの忍耐力には感謝(笑))

 

大きなリビングルームにダイニングルーム付キッチン。シャワーはシェアだったけど、リビングルームに絵を飾ったり、一緒に料理をしたり。そんな生活が終わることにちょっとセンチメンタルな気持ちになる。

 

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この生活が終わって、今はさみしさのほうが少し大きいけど、いよいよ次のチャプターが始まるという気持ちになる。

このブログのアップデートを兼ねて少しずつ振り返っていきたい。

 

 

ウォートンって他のビジネススクールとどう違うの?

「で、ウォートンって他のビジネススクールと比べてどういう特徴があるんですか?」

 

受験関連のくだりでよく聞かれる質問の一つです。

正直、他の学校に通ったことがないからはっきりはわからない、のですが、

私も受験生の時聞いた気もするし、その時にもそんな冷たいこと言わないで、行ってるんだからわかるでしょ、と思った気もするので、ひとまず今の印象を共有しておこうと。

 

・よい学校です。

は?と反応されそうですが笑、ウォートンはいい学校です。

どういうことかというと、ウォートンは日本での知名度はまだ高くないかもしれませんが、アメリカではハーバードやスタンフォードと並ぶ名門スクールです(他の学校の方、すみません)。アメリカ東海岸の名門校グループIvy Leagueにも属しており、いわゆるエリート校として認知されています。私自身が入るときにそこまでウォートンの知名度を理解していなかったからというのもありますが、入ってから、そのブランド力と、教授陣、学生の優秀さには驚きました。またウォートンブランドを背負って社会に出ていく学生が企業の期待外れではいけない、ということもあり、学業面も思ったよりヘビー。ファイナンスやアナリティクスなどの定量的な科目でも有名な学校ですが、これまでトップを走ってきた学生も苦戦するようなカリキュラム。言語の壁も手伝い、私も1年目は受験勉強並みに勉強してた気もします(受験生と違ってソーシャル系のアクティビティにも時間を割いてましたが)。一方で、勉強したらそれだけ知的体力がつく気がしますし、教授陣も学ぶ意欲には多いに答えてくれます。学びに対するリソースは豊富なので、それが一つの目的だった私は結構満足しています。

 

 

・コラボレーティブ

これはウォートンが強調しているポイントでもありますが、周りの学生を見ていて、よくできるけど謙虚で協力的な人が多いと感じます。グループワークであっても、みんなどこで自分が貢献できるかを考るし、力を合わせようとします。また、周りの声に耳を傾けようとする人も多いので、誰かが場を独占するという事態もほとんど起きません。助けてもらったらお返しをする、というマインドを持った人も多く、学業でも就職活動でも助け合う場面は多いです。私も就活中はチームメンバーが宿題の負担を多めに負ってくれたりと助けられました。成績は相対評価なのでみんな周りを気にして頑張るところもありますが、一方で誰かを蹴落として成功しようとする人はいないですし、そういう人は最終的には成功しない、という認識があるような気もします。

 

 

・バランスが取れている

これはよくも悪くもなり得ますが、一つの価値観に染まりすぎないという意味ではいいと思います。歴史的にファイナンススクールであることは、そのカリキュラムが充実していることや、ファイナンスバックグランドの学生が比較的多いことでも表れていますが、一方でテックへの関心がある生徒も多かったり、マネジメントを学びたい学生もいたり、コンサルに行きたい人もいたり。また、時間の使い方も、学業に取り組んだり、パーティ三昧だったり、就活に集中していたりと個人によるところが大きいですが、なんだかんだみんなどれもやっている気がします。

 

 

おまけで、フィラデルフィアという場所も学生同士のつながりを強めています。例えばニューヨークくらい大きな都市だと、皆自分の活動場所とスケジュールがあって休日会うとういことも少ないのではないかと思いますし、逆に学校しかないような小さい町だと、コミュニティがタイトすぎて、ということもあるかもしれませんが、フィラデルフィアは学生同士だいたいの行動範囲が重複するので休日もみんな似たような過ごし方をしていて集まりやすい一方で、ニューヨークなど大きい都市にも日帰りで行けたりとちょうどよいコミュニティの距離感です。

 

 

 

もっと違う視点もある気がしますが、パッと思いついたものを。

受験準備- エッセー編-2

早いものでMBA2年目の前半が終わろとしており、期末テスト期間も終盤に入った。

 

一方で、MBA 2nd round 受験生にとっては、エッセー作成の佳境を迎えているところだろう。

 

アプリカントの方とお話をする機会が何度かあったので、聞かれたことをここにも記しておきたい。

 

ウォートンの場合は、基本エッセーは2つの質問のみであり、他の学校に比べると軽めである。私もこの時期は複数校のエッセーを並行して書いていたが、特にウォートンのエッセーを見て何がポイントだったのか、(アドミッションに聞いたわけではないので真実はわからないが)自分なりに振り返ったところ、以下の3つではないかと思う。

なお、あくまで一個人の場合の主観に基づいた記述なので、参考程度にとどめていただきたい。また、私費でNPO経験者というウォートン生の中でもかなり少数派なので、その視点から、どう差別化できるかというところに重きを置いているところは断っておく。

 

 

1.自分なりにウォートンの特色を分析し、自分(の求めるもの、提供できるもの)とのフィットをアピールする。学校について収集した情報はなるべく具体的に触れる。

 

ここでのポイントは、学校に関する調査という宿題を行って来たことを伝えること。そのうえで自分がMBAで期待すること、得たいものをウォートンが持っていることを伝えることにある。例えば私の場合は、アントレに関するリソースやソーシャルインパクトに関する活動、ウォートンのカリキュラムなどについて触れた。また、アラムナイや在校生からの話も入れるとさりげなくコミットメントを伝えられるかもしれない(笑)。

 

 

2.自分が誰であるかを理解し、自信をもって表現する。

 

自分の場合は経験がややユニークだと思ったので、自分の経歴や関心がウォートンコミュニティにもプラスになりうる(貢献できる)こと、またその意思があることを伝えた。ウォートンはグループワークも多く、コラボレーティブな姿勢を重視している。また、MBAの学びの重要な一つは周りの学生との交流から生まれるものなので、自分がそこに入って貢献できる、貢献したい、という意思が見えることはアドミッションにとってもポジティブに映るのではないかと思う。

実際にウォートンに入ってから思うのは、やはり周りからの影響は大きいし、ファイナンススクールとのイメージが強いウォートンだが、スタートアップやテック、国際機関、ファミリービジネスなど様々なバックグラウンドを持つ人がそろう。受験を予定されている方のバックグランドがどのようなものであれ、他の学生にとってはその経験から学べるところがあると思うので、自信をもって表現されるのがいいと思う。

 

3.読む人の目を気にする書き方にする。

 

これはどういうことかというと、読んでいて、この人なんか面白いかも、すごそうかも、と思って面接(ウォートンの場合はグループディスカッションですが)に呼んでみたいと思われるかどうか、ということでしょうか。自分でいうのも恥ずかしいですが、過去の経験をおごりではなく自信(誇り?)をもって書いているトーンだとか、私はこの学校に行くべき、という強い意志みたいなものが伝わるかとか。あとは、英語の文章としてスムーズに読めるかどうか、というところなど。私の場合ウォートンの文書は短かったので逆にやりやすかったのかもしれません。

こちらに来てから思うのは、アメリカ人はプレゼンテーションがうまい。みんな自信もって堂々としているし、自分を売り込むのがうまい。日本にいると謙遜して言うのが美徳とされるけど、アメリカ人はみんな1.5倍増しくらいで伝えてくるので、そういうトーンでいくのがいいかと思います(もちろん高慢な感じになるのはNGですが)。

 

 

以上、一例として参考になればいいな。

Good Luck!!!