A Taste of Wharton MBA - ウォートン留学記

~商社、NPOからMBAへ。アラサー女子のウォートン留学生活ブログ~

留学資金の調達方法

特に私費留学をお考えの皆様向けの投稿になります。

 

まず、始めに。MBA留学は決して安くありません。というかすごーく高額の投資です(少なくとも私の水準からすると)。

アメリカの2年生の私立大学だと学費だけでも約1,600万、生活費も含めると2,500万近くの出費になります。もちろん、2年間の間に稼げた年収といった機会費用も含めるともっと高いですね。

 

したがって、本当にこれだけの価値があるか、というとこからスタートするのが適切な気がします。単純に留学前後の年収の差で考えても取り戻すには数年はかかります。MBAに行かないと実現できない年収アップかといわれるとそうでもない気もします。

 

ちなみに、私は年収アップというよりは経験とか視野を広げること自体が自分の幸せにつながると思ったため、どちらにせよ留学はしてよかったと思ってます。ただ、何を大事と考えるかは人それぞれなのと、資金調達は現実的に苦労する問題なので、出願前に考えておくのが望ましいと思います。私は資金調達についてザックリとしか考えておらず、奨学金の検討が出願後になってしまい手遅れになったため、その反省も含めてお伝えしたいと思います。

 

資金調達の具体的な方法ですが、だいたい以下のいずれかになると思われます。

1.自己資金(貯金等)

2.家族や親族からの借金

3.奨学金

4.ローンによる借入

 

私の場合は1~4すべて使いました。この年で親から借りるのもかなり恐れ入りましたが、背に腹は変えられません。本当に周りの協力なしに生きていないなと思います。

ここでは特に、3.奨学金と4.ローンについてもう少し書きます。

 

3.奨学金

どのような奨学金が存在しているかは、ネット検索、MBA留学生のブログをチェック、MBAカウンセラーからの情報収集などで調べました。以下、すべては網羅できてないかもしれませんが、

・フルブライト奨学金

・伊藤国際教育交流財団

・神山財団

・中島記念国際交流財団

・平和中島財団

・本庄国際奨学財団

・日本財団

・村田海外留学奨学会

 

といったところがMBA生も対象にしています。いくつかの財団を除いて出願がMBAの1st roundよりも早いので注意が必要です。また併願可否や卒業後の進路に制限もあったりするのでそこも要確認。

また、学校が奨学金をつけてくれたり、大手コンサルティングファームが奨学金プログラムをオファーしていたりしますが、合格後にしかわからないことと、なかなかの狭き門なので日本で奨学金のアプライをしておくことが望ましいと思われます。

私は2nd round後の準備になってしまったため、応募したのは神山財団だけでしたが、幸運なことに奨学金をいただくことができ大変助かりました。

 

 

4.ローンによる借入

ローンは、日本で調達していく場合と、留学先で調達する場合2つあります。が、日本で調達するのは、仕事を辞めていく私費の場合ほぼ不可能なことが多いです。私も政府系の公庫や都市銀行、地銀の教育ローンをあたりましたが、海外の学校に行く場合はほぼ対象外となりました。その他の多目的ローンなどは金利が高いためあまり検討しませんでした。

そうなると、留学先で調達するしかないのですが、ここでもinternational生は苦労します。アメリカの場合、アメリカ人が使えるローンは適用外のため、民間の機関がMBA生向けに提供しているローンを使うことになります。ただ、これらは金利が高く(7-8%+Origination fee)、かなり不利です。

私はこのローンは最終手段として、できる限りほかの手を探しました。

最近、日本学生支援機構が海外留学生向けの低金利融資のプログラム(第二種奨学金)を提供しており、私は留学開始後に申し込みをしました。必要書類や手続きが煩雑かつ借入上限が低めなのがつらいですが、2-3%で借りれる有効な資金調達方法かと思います。興味を持たれた方はウェブページから確認してみてください。

 

 

 

資金調達は侮れない問題です。

やはり借金を抱えると、卒業後の進路も慎重になりますし、在学中も資金調達に時間とエネルギーを使うことになります。

日本を出てみると、周りの学生で借金をしている人は多く、特に新興国出身で借金のある学生は必死で給料の良いアメリカに残ろうとします。まだアメリカと同レベルの給与の仕事がある日本はいいほうだなと思いつつも、MBA生活を不安なしに満喫するためにも、留学をご検討の皆様、ご利用、その手前のご調達は計画的に!