A Taste of Wharton MBA - ウォートン留学記

~商社、NPOからMBAへ。アラサー女子のウォートン留学生活ブログ~

受験準備- TOEFL編

MBA準備の中でも最も長いお付き合いになるのがTOEFL試験。

どういった対策をしてきたかまとめてみる。

 

1) バックグラウンドと初回&最終スコア

  • 個人的に、もともと英語は得意なほうだったが、帰国子女ではないし、海外経験と言えば3ヵ月アメリカ企業での研修生として勤務、2ヵ月インドで勤務、1ヵ月ケニアでボランティアを除けば旅行のみ。商社時代も外資企業に出向していたものの、日常的に英語を話す環境になったのは最後の半年くらい。その後のNPOでは出張や海外とのテレカンが日常的にあり日々英語を使っていた。
  • 商社時代にMBAに関心をもってとりあえず受けてみた、初TOEFL iBTの点数は、86 (Reading 25/ Listening 21/ Writing 20/ Speaking 20)
  • 最終的に出願した際のスコアは 109 (R 27/ L 28/ W 28/ S 26)

 

2) 全体的な対策の方針とポイント

  • 上記したように、短期集中というよりも途中から業務で英語を使うこともあったためゆるゆると準備を進めていった感がある。そういったこともあって予備校等は部分的な利用を除いてせず独学が中心だった。
  • TOEFLは基礎となる英語力とスコアメイクのためのテクニック(テスト形式になれるという点)の2つのパートがピラミッドの下層と上層になっているテストという印象。英語力の取得は時間がかかるためここが足りない場合は長期戦も覚悟しする必要がある。私の場合はライティングの基礎体力が足りずなかなか点数が上がらず苦労した。
  • テクニックの部分は短期集中して繰り返し練習する、予備校系のサービスを使うと効率的か。私が利用したのは、E4TGというTOEFLスピーキング専門予備校と、葛山のWeb ToeflというオンラインTOEFLライティング添削サービス。

 

3) 個別パートの対策

  1. Listening: Reading 以外のすべてのパートで必要とされるスキルのため、重要。ここが弱いとSpeaking やWritingでもスコアが取れない。私は、下にあげたような参考書を解いたほか、NPR (National Public Radio)やScientific Americaを聞くようにした。アカデミックな単語になれるために、TOEFL Listeningテキストを解き終わったものから、オーディオを携帯に入れて聞き取れない部分がなくなるまで何度も聞いていた。実際の試験では聞き違いやすい単語の意味についての質問など細かい部分も問われることがあったので、精読も重要だと思った。
  2. Reading: 大学受験で量をこなしたパートでもあったので、基礎力はあると踏んで、試験形式の参考書を解いていった。あまり時間をかけなかったら点数がさがっていった。単語力も重要になるパート。ミスのパターンを分析するとよい。単語がわからなかったのか、読み間違えたのか、文脈がとれていなかったのか等。それによって次回以降の練習で取り組むべきポイントが見えてくる。
  3. Speaking: 発音が大きな問題にならない場合は、TOEFLの形式に慣れることが大事。スピーキングと言いながら、要約能力、即座に回答をまとめてプレゼンテーションする瞬発力のようなものも大いに試される。特に1,2問目はネタ構築力も必要なので、E4TGに通ったことは戦略を立てる上で非常に参考になった。自分の回答を録音して聞いてみることは必須。最後は23-24から点数が伸びずに悩んだが、レアジョブで集中的にTOEFLレッスンをしたところ26点獲得。アウトプット系は、とにかく話してアウトプットをもらうというサイクルを繰り返すことが手っ取り早いかもしれない。
  4. Writing: 個人的には最も苦労した。25点からあがらず、かつ理由もわからず参考書複数を試したのちに、葛山のWeb Toeflというオンライン添削サービスを利用。これはコスパがよくスコアアップにつながった。今振り返ってみると、ライティングの基礎体力がそもそもなかったので、書いてフィードバックをもらうというプロセスが足りていなかったのだと思われる。また、ネタにこだわりすぎてしまうところもあり、とにかく書く、困ったときは自分の経験を盛って書いて根拠にする、くらいの心持で書くとよかった。なお、TOEFLのライティングは上級者出ない限り、ある程度フォーマットに沿って書いたほうが良いので、それを理解する意味で、下記の"テストライティング問題100"は最初に見ておくとよい。
  5. その他: 単語力増強は必要。地質学や天文学に使われる単語など特殊なもの(と私は感じたもの)もTOEFLでは頻出だったりする。”TOEFLテスト頻出英単語4000"を使っていたが、巻末の学問分野別の用語集は役に立った。また、発音については比較的良いほうだったので特に対策はしていなかったものの、E4TGに行った際に"th"の発音が弱いと指摘された。これは渡航後にも役に立っていると感じる。アメリカのMBAの場合はネイティブ並みの発音が当たり前で少しでも違うととても目立つ。少しでも渡航前に意識できると一生ものの気づきになると思う。

 4) 使用した参考書

必需品のオフィシャルガイド。

Official Guide to the TOEFL Test With CD-ROM, 4th Edition (Official Guide to the Toefl Ibt)

1. Listening: どちらも役に立った。

TOEFL TEST対策iBTリスニング

TOEFL TESTリスニング完全攻略―Computer‐Based Testing対応

2. Reading:可もなく不可もなくという感じ。ただ他によい参考書見つからず。

TOEFL TEST対策iBTリーディング

3. Speaking: 市販の参考書だとこれがベスト。

TOEFL TEST対策iBTスピーキング

4. Writing: 

まず最初に読むべき:

【CD付】TOEFLテストライティング問題100 改訂版 (TOEFL(R)大戦略) 

演習用に使用: 

TOEFL TEST対策iBTライティング

 

良書だと思うが、ここまで至らず。。:

TOEFLテストライティングの方法―アカデミック・ライティングの基本と応用&Task攻略法 TOEFL iBT対応

5. その他

知らない単語の穴埋めに。

同義語とあわせて覚えるTOEFLテスト頻出英単語4000 (TOEFL iBT Test パーフェクト対策シリーズ)

 

 

あとは、試験会場も環境が整っているところ(個別ブースになっている)とイマイチなところ(会議室みたいなところで隣との距離も近め)があるので、よい会場をとるべく早めに予約することもマイナーであるが大事かもしれない。

自己紹介

ブログへの訪問ありがとうございます!

KANAです。以下、簡単な自己紹介です:

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2020年更新:2018年にWharton卒業後、現在ニューヨークで医療機器の会社で働いています。最近の趣味は、テニス、ハイキング、現代アートギャラリー巡り、料理

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沖縄出身、基本姿勢は「なんくるないさ~(なんとかなるさ)」。

2016年夏より、アメリカペンシルベニア州フィラデルフィアのウォートン校にてMBA留学中。

大学卒業後、留学までの道のりは、

 ①総合商社に約4年勤務。モバイル通信(携帯電話)分野における、ビジネス開発、サービスマネジメント、事業会社管理に携わる。

 入社して1年強は事業会社管理というマクロ視点の仕事、その後投資先の会社に出向し、クライアントとサービスづくりという現場での仕事、どちらも経験できた貴重な4年。ここでの経験から、働き方、多様性、そして「何のために(どんな社会を目指して)働くのか」への関心が生まれ、転職へ。

 ②スタートアップに近いNPOに3年勤務。日本の大企業のビジネスパーソンを新興国のNGOに派遣、プロボノ経験を通じてリーダーシップと社会インパクトへの視点をつけてもらう、というプログラムのプロモータ/コーディネータ。ミッション・ビジョンベースで、無から有を生み出す経験が出来たのが最大の学び。インド、インドネシアといったアジア新興国に多く足を運び、現地で活動する社会的起業家から大きな刺激を受け、改めてビジネススキルを磨くべくMBAへ。

 

趣味は、旅行、ランニング、街歩き、美術館めぐり。

好きな色は、赤。

このブログについて

2016年よりアメリカペンシルベニア州、フィラデルフィアのペンシルベニア大学ウォートン校でMBA留学中の筆者が日々の出来事をつづります。

ウォートン校で起こっていること、MBAで学ぶこと、周りの友人について、フィラデルフィアの街について、そしてアメリカでの生活について、少しでもお伝えできればと思います。

なお、このブログ内に記載されていることはすべて私個人の考えであり、所属機関の考えを代表するものではありません。