留学後のビザ - STEM OPT
以前の更新から1年以上たってしまいました.... Time flies...
米国MBA留学される方の中で、卒業後はアメリカで働きたい!と考えてる方は結構多いのではないでしょうか。
そういう方との会話で必ず話題になるのが労働ビザ。
ここではSTEM OPTについて紹介します。絶対アメリカに残って働きたい、と思ってる方は学校選びの際にも重要な基準になるかもしれません。
ほとんどのinternational生は留学後OPTという制度の下で労働許可が下ります。OPT (Optional Practical Training) とは、F-1ステータス(政府からの派遣や国からスポンサーされてない限り、F-1という学生ビザで留学することになります)のもと、9ヶ月以上のプログラムでDegree(undergrad/ master)を取得すると、卒業後12カ月間はアメリカで働ける制度です。
その後は労働ビザ(H1-Bがたいていの人が取得する労働ビザ)を取得する必要があるのですが(出願には雇用主のスポンサーが必要)、H1-Bは年1回の抽選制のため、選ばれないと翌年まで待つ必要があり、OPTが1年しかないと、卒業前に内定をもらって4月の締切りまでに出願できれば2回のチャンス、そうでないと1回しかチャンスがありません(ちなみに、友人が計算したところによれば、Master卒のPassの確率は大体55%くらいだとか。。。)。これはあまり高い確率とは言えないですし、そもそもビザが1年しかないと雇ってもらえる確率も減ります(again, 企業が雇ってくれないと労働ビザへの出願もできません)。
既にふれたように、OPTは通常1年なのですが、実はSTEM OPT という制度があり、Science, Technology, Engineering, Mathematics関連の学位を取得した学生は、OPTの期間を24カ月間延長できる、というものです。
そして、MBAも学校/専攻によってSTEM対象になるものがあります。ウォートンも、Statistics やBusiness Analytics を専攻すると、このSTEM対象になります(!)
これは特に卒業後アメリカで就職したいinternational生にはよく知られていて、私が在校していた時も多くのinternational生が対象の分野を専攻していました。
私もBusiness Analyticsを専攻し、2019年にSTEM extension の申請をし、無事24ヶ月間の延長を得ることができました(その後も定期的な書類の提出などの義務があり、それを満たさないと取り消しもありますが)。
私の場合、2019年のH1-Bの抽選に当たらなかったため、このSTEM extensionがなければ働き続けられなかった、、、と思うと、この制度の存在はとーっても大きいです。
最近は他のトップスクールもMBAのカリキュラムの中でSTEM対象の分野を取得できるようになってきているようですが、アメリカで就職したい、という人には重要な基準になると思うので、志望している学校でSTEM対象の専攻があるかを確認してみることをお勧めします。
Good luck!!